人気旅行先である宮崎県と鹿児島県の観光スポットブログ

九州には個性豊かな7つの県があり、中でも宮崎県と鹿児島県は、旅行先として人気です。宮崎県は、天孫降臨神話が残るスピリチュアルスポットである高千穂などがあり、鹿児島県は、西郷隆盛をはじめとする偉人ゆかりのスポットが観光の定番となっています。

他にも魅力的な観光スポットがあるので紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。

宮崎県の特色

古くは、日に向かう国と書いて日向国といわれた宮崎県は、鹿児島県と大分県に接する九州南東部の地です。宮崎市内は、街を彩る季節の花や海岸沿いに連なるフェニックス並木が南国ムードを高めます。

温暖な気候からプロ野球やサッカーのキャンプ地としても知られています。おもな見どころは天孫降臨の伝説が残る高千穂、風光明媚なシーンが続く日南海岸などが人気観光スポットです。

天孫降臨神話の舞台高千穂

日本建国の神々が降り立ったと伝わる高千穂は、神秘的な高千穂峡、高千穂神社、天岩戸神社などの見どころがたくさんあります。高千穂巡りは、高千穂バスセンターを起点にすればスムーズです。高千穂に到着すると、まず高千穂を代表する美しい景観を持つ高千穂峡を訪れましょう。

かつて噴火を繰り返していた阿蘇山の火砕流が五ヶ瀬川に沿って流れだし、十数万年かけて川に侵食された深いV字渓谷を見ることができます。奇岩や柱状節理の断崖、日本の滝百選の眞名井の滝などの絶景が広がっています。

また、毎年11月に開催される夜神楽祭りで有名な高千穂神社にある社殿、源頼朝が寄進した鉄造狛犬は、重要文化財に指定されており、高千穂18郷88社の総社になります。さらに天岩戸神社は、神話の中で天照大神が身を隠した天岩戸洞窟がご神体で、境内奥に立ち入り禁止の神域があります。

毎年11月3日の午前10時から夜10時に岩戸神楽33番が奉納されます。

青島は日向灘の絶景ドライブルート

青島から日南フェニックスロードと呼ばれる風光明媚な日南海岸沿いを南下して都井岬を目指したり、青島神社、サンメッセ日南、鵜戸神宮など、運気がアップするという噂のスポットに立ち寄りながらの移動は、車がおすすめです。

都井岬は、野生馬の御崎馬がのんびり草を食む姿が見学できます。標高255mの断崖に立つ都井岬灯台、亜熱帯樹に囲まれた御崎神社などの見どころが点在しています。また青島神社は、海幸彦、山幸彦の神話の舞台となった神社です。

縁結びや安産、航海や交通安全など、さまざまな神様が祀られています。さらにサンメッセ日南は、太平洋を望む広大な丘陵地にあるレジャースポットです。イースター島長老会の特別認可を受けて、完全復刻した7体のモアイ像も見ることができます。

鹿児島県の特色

九州最南端にある鹿児島県は、二股に分かれたような形で、鹿児島市や砂むし温泉で有名な指宿市がある西側が薩摩半島、桜島と陸続きになっている東側が大隅半島です。南国ならではの文化やグルメ、歴史にまつわるスポットなどの魅力にあふれています。

鹿児島市内には、幕末から明治にかけて活躍した偉人ゆかりの地が多く、歴史に思いをはせながらめぐることができます。グルメは黒豚、黒毛牛をはじめ黒にまつわるものが有名です。

錦江湾に浮かぶ活火山桜島

桜島は、鹿児島市街からわずか4kmの海上で噴煙を上げる鹿児島のシンボルで、地元の人たちの心のよりどころとなっています。世界有数の活火山でもあり、1914年の大爆発では、独立した火山島だった島が、大隅半島と陸続きになりました。

溶岩原など過去の噴火のすさまじさを物語る痕跡が各所に見受けられます。その中でも黒神埋没鳥居が有名です。腹五社神社の鳥居で、当時の村長が大噴火を後世に伝えるために残すことを決めて、現在も保存してあります。

鹿児島県の重要文化財にも登録されています。また桜島の北岳4合目、標高373mの地点にある湯之平展望所は、噴煙を上げる桜島が間近に展望でき、迫力満点の景観に圧倒されます。西側に広がる鹿児島市街地の眺望も絶景です。

鹿児島市街から桜島へはフェリーを利用して15分ほどです。24時間休みなく、昼間は10分から15分間隔で運行しているので、気軽に立ち寄ることができます。車ごとフェリーに乗船できるので、桜島を一周するドライブもおすすめです。

史跡が点在する南九州一の街鹿児島市

島津77万石の城下町鹿児島には、島津家居住跡の鶴丸城跡や名勝として名高い仙巌園など多数の史跡が点在しています。市営バスのカゴシマシティービューと市電を上手に組み合わせながら、主要観光地を巡りましょう。まず始めに訪れたい鶴丸城は、島津家十八代家久が築いた城で、現在は跡地として石垣と石橋のみが残っています。

島津斉彬の養女となった篤姫が、輿入れのために江戸に発つ前の2か月間を過ごし、のちに西郷隆盛が私学校を設立した場所でもあります。石垣には、西南戦争で受けた弾痕が今でも残っています。また、鹿児島県のシンボル桜島を築山に、錦江湾を池に見立てた庭園で有名な仙巌園は、島津家十九代光久が別邸として造営したものです。

仙巌園がある磯地区一帯は、島津斉彬が興した集成館事業により、近代日本発祥の地ともいわれています。ガイド付きで御殿の内部まで見学できる御殿コースなどもあるので、ぜひ利用してみてください。

指宿は砂むし温泉で人気

薩摩半島の南東部にあり、東洋のハワイとも呼ばれる指宿にある砂むし温泉は、一度は試してみたい指宿名物です。また指宿市内から池田湖などの見どころへは、距離があるので車の移動がベストです。砂むし温泉が体験できる場所として人気なのが、砂むし会館砂楽です。

砂むし温泉の入り方は、まず受付で入浴料を払い、砂むし温泉の浴衣を受け取ります。浴衣に着替えたら、タオルを持って海岸へ向かいます。波の音をBGMに聞きながら、温泉熱で温まった浜辺に浴衣姿で寝そべり、砂の中に体をすっぽりと埋めます。

砂かけ係のスタッフに砂をかけてもらえば、10分ほどでじわじわと汗が出てきます。汗とともに老廃物が流れ出し、砂むしの天然サウナ効果が実力を発揮します。さらに、池田湖は大昔の火山活動によってできた九州最大のカルデラ湖です。

最大水深233m、周囲15kmの湖には、体調1、8mで胴回り50cmもの大ウナギが生息しています。湖畔にはモーターボート乗り場やレストハウスなどがあり、世代問わず楽しむことができます。また池田湖からは、美しい稜線を誇り、その秀麗な姿から別名薩摩富士と呼ばれる、開聞岳も眺めることができます。