目的地・移動手段別の鹿児島旅行にかかる金額

鹿児島県は新幹線の開通により、全国の旅行好きの人達の間で脚光を浴びている自治体です。さらに屋久島・奄美大島といった離島は、日本が観光大国となってきている中で、国内客だけでなく外国人客からの注目度も高まってきています。

そんな中、鹿児島のどこかに行くか考えているかた向けに、目的別・移動手段別の鹿児島旅行にかかるコスト(合計金額)に関する情報をお届けします。

鹿児島県の陸の玄関口について

JR鹿児島本線の鹿児島中央駅(鹿児島市内)は、2004年に九州新幹線の停車駅となり、熊本県の新八代駅からわずか45分でアクセスできるようになりました。2011年には新八代駅から博多駅にかけての区間も開通し、博多と鹿児島中央駅までがつながったたけでなく、関西・関東ともつながり、大きな注目を集める陸の玄関口です。

一方、空の玄関口である鹿児島空港は県の北部地域にあり、鹿児島市・指宿市といった人気観光地からはだいぶ離れています。一方、南部の離島に向かう上では重要な役割を果たします。

鹿児島県の空の玄関口について

一方、空の玄関口である鹿児島空港は県の北部地域にあり、鹿児島市・指宿市といった人気観光地からはだいぶ離れています。全国の主要空港から鹿児島空港を経由せずに離島に向かう直行便があまりない中、飛行機の乗り継ぎ地として重要な役割を果たします。

鹿児島市への旅行

鹿児島市は、優れた人間性で全国に多くのファンを持つ西郷隆盛の出身地です。市内にはたくさんの西郷隆盛関連の観光スポットが存在し、それらのスポットは年間を通じて観光客で賑わっています。また、鹿児島市街地に位置する港からフェリーに乗ると向かい側の桜島にわずか15分で到着するため、この桜島という半島も観光客の間で人気です。

そんな鹿児島市は、空港から30kmくらい離れた位置にあるほか付近に電車の駅がない事もあり、旅行に行く場合は新幹線を利用する形が向いています。では新幹線の往復運賃はどれくらいかというと、指定席を利用するとして博多駅から約2万円・広島駅から約3万5000円・新大阪駅から4万5000円弱です。

宿泊施設に関しては高級系を除くと1泊5000円前後が相場となっており、博多からの1泊旅行であれば交通費と宿泊費の合計金額は1人あたり約2.5万円になります。それに食費や行楽費もプラスした場合、1人あたりの予算は3万円程度でOKです。

大阪と鹿児島は距離的には相当遠いものの「さくら」という新幹線に乗れば新大阪駅から鹿児島中央駅まで乗り換えなしでアクセスできます。

そんな大阪から1泊旅行をする際は交通費・宿泊費合計金額は5万円前後となります。ただ、大阪から鹿児島に行く場合に新幹線移動する場合の合計金額の高さが気になる場合は、LCCを利用して飛行機で移動するという方法もあります。

LCCを利用した場合の交通費はかなり安く、往復運賃は1万円から1万円3000円程度です。その後、空港からタクシーで鹿児島市に向かうとなると片道約1万円がかかりますが、空港からバスに乗って鹿児島市に向かう場合の運賃は片道1250円で済みます。

つまり、LCCとバスを利用して大阪から鹿児島市に行く場合、宿泊費や現地での行楽費など含めてコストの合計金額は1人あたり2万円から2万5000円ほどです。

奄美大島への旅行について

鹿児島県のいずれかの離島への旅行を計画している中で、利便性の高い旅をしたいのであれば開発が進んでいる奄美大島がおすすめです。島の北東部に位置する奄美市の市街地には都会的な空間が広がっており、宿泊施設も多数存在します。

宿泊施設の周辺にはカフェ・レストランなど多数の飲食店があり、現地での飲食に困る事もありません。24時間営業の店も含めてコンビニも島の各地に出店していて買い物にも困らない島です。島の魅力としては何といっても海の美しさがまずはじめに挙げられ、利便性の高い市街地のすぐそばにもエメラルドブルーの海がきれいな複数の人気ビーチが存在します。

元ちとせや中孝介を輩出してきた事でも知られるこの島は民謡で有名な側面を持ちます。市街地の居酒屋の中には、現地のアーティストによる島唄を聴きながら奄美の郷土料理を堪能できる店も存在し、観光客の間でとても人気です。

この島へのアクセスについては、飛行機だと鹿児島空港を経由して奄美空港に向かう形となります。その他、飛行機が苦手は場合は新幹線で鹿児島中央駅までやってきて、この近くの港から船で市街地に位置する名瀬港に向かう形もとれます。

コストに関しては、東京の羽田空港を出発地とした飛行機旅行をするとなると、まず往復の飛行機運賃が7万円から8万円かかります(月によって運賃が異なる)。奄美空港から奄美市中心部までのバス料金は1100円で、一般的な宿泊施設の料金相場は1泊5000円前後です。

つまり、東京から例えば2泊の飛行機旅行をするとなると、現地での食費などを含めた合計金額は1人あたり9万円から10万円くらいとなります。一方、福岡から新幹線とフェリーで奄美大島に向かう場合、まず新幹線の運賃は往復約2万円です。

フェリーの運賃に関しては1等室だと往復約3.2万円・2等和室だと往復約1.4万円で、2等和室を利用する場合は1人あたり5万円の予算があれば短期旅行ができます。

冬には雪も降る屋久島も人気

鹿児島市の約150km南に位置する屋久島は、1993年に世界遺産(世界自然遺産)に登録されて島の事が広く知れ渡るようになってから観光需要が高まっています。こちらの島は開発が進む奄美大島とは対照的に大人気観光地になった今でもあまり開発はされておらず、内陸部には手つかずの雄大な自然が残されているのが特徴です。

中心部の大半の地点の標高は1000m以上あり、その中でも標高1935mの宮之浦岳は九州最高峰の山として知られます。東京・大阪・福岡あたりと比べてだいぶん緯度が低い場所に位置していますが、島の中央部の標高1500mを超えるような場所では冬に降雪があって雪も積もります。

一番有名な観光スポットは島の中央部にある「縄文杉」およびその周囲の森といえますが、屋久島の森は大ヒット映画「もののけ姫」の舞台となっている場所です。森林内には映画の中に登場するような幻想的な風景が広がっており、非日常空間を味わいたいかたにはおすすめといえます。

一方、海に関しては磯浜となっている箇所が大半ですが砂浜も存在し、海水浴やマリンアクティビティを楽しむ事も可能です。東京の羽田空港から鹿児島空港を経由して屋久島に飛行機で向かう場合は、まず飛行機の運賃が往復約10万円かかります。

宿泊施設の料金相場はだいぶ高く、1泊1万円前後になりますので2泊する場合の交通費・宿泊の合計金額は1人あたり12万円ほどです。続いて博多から新幹線とフェリーで向かう場合、まず新幹線の運賃は前述通り約2万円(往復)で、フェリー運賃は往復1万円ほどで済みます。

1人あたりの交通費は往復約3万円で、屋久島に1泊するとなると4万5000円ほどの予算があれば福岡市から飛行機を利用しない屋久島旅行が出来ます。

関連資料|鹿児島 東急REIホテル > 鹿児島 ホテルhttp://www.tokyuhotels.co.jp/kagoshima-r/